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昨日3月23日から、不二家のいくつかの店舗が洋生菓子の製造と販売を再開したという。
何人かの昔からの客が待ちかねたように買いにいくところがテレビの映像で流れていた。 店にすればこういう客は涙が出るほどうれしいだろう。 それでみんなの信頼が回復したわけではないから、これからのことは不透明というニュースのコメントは当たっているだろうが。 それで、ふと近年よく目にしたり耳にする「コンプライアンス」という言葉を思い出した。 法律を遵守する姿勢のことらしい。 企業にとって改めてその重要性が問われているということなのだが、何をいまさらという気がするだけでなく、むしろこの言葉のもっともらしいもてはやされ方の中に、現代の企業の腐敗と堕落を見てしまう。 儲かればいいのかとつくづく思う。そして、法に引っかからなければいいというそのやせ細った精神がこの言葉の強調の姿勢から透けて見えるような気がするのだ。 かつては、実態がどうであったかはさておいて、曲がりなりにも企業の公益性や倫理観こそが問われているという構えがどの企業にもあったような気がするのだが、今ではせいぜいが「リスク・マネジメントとしてのコンプライアンス」の尊重というわけだ。 日本を代表する企業が重大な事故を隠蔽したり、商品の欠陥やリスクを隠したりしている。 各電力会社の原発の事故隠しや中外製薬・厚生省のタミフルに関するデータの隠蔽などは、コンブライアンスの問題として論じられる以前の、これらの巨大組織に不可欠な基本的で必須の倫理観の欠如や喪失の問題として、とらえられるべきだと強く思う。 #
by lonehermit
| 2007-03-24 10:53
| 政治社会
正月に山田洋次監督の対談を読んだ。印象に残った一節があった。
「1954年3月1日ビキニ環礁海域で被爆した第五福竜丸の無線長久保山愛吉氏は、船が死の灰を浴びたことを何日も日本に打電しなかった。それは、アメリカの軍事的機密に関する出来事に遭遇したのだとしたら、無線を傍受した近くにいる米軍艦から第五福竜丸が攻撃を受ける可能性があると考えたからだ。 彼は、他の漁船や民間船舶の船影が見えたら知らせよと乗組員に指示して、被爆後一週間して日本に打電した。 そのような軍事に配慮した冷静な行動は、彼自身がその十年前まで軍務についていた経験から生まれたものではなかったか」 と山田監督はいうのだ。 読売新聞がスクープして国民がこの事件を知ったのは船が帰港した3月14日の二日後である。 日本政府はこの問題について自国民を守る責任を全く果たさなかったことはその後の経過がよく示している。 知らないままに埋もれていく事実がなんと多いことだろうと思った。 #
by lonehermit
| 2007-01-05 17:27
| 雑件
知人が読んでいる本を私も読みたくて、古本を二冊買った。何度か足を運んでも本屋にはなかったのでネットに頼ったら手に入った。
一冊は400円の値段が付いていて、送料込みで700円くらいだった。もう一冊は10円の値段が付いていて、送料と受け取り払いの手数料とでこれも最終的には700円くらい払った。 安いのか高いのかよく分からないけど、とにかくネットがなければ手に入る可能性はうんと低くなっていたのだから、不満はなかった。 #
by lonehermit
| 2006-12-22 23:47
| 政治社会
文科大臣宛の自殺予告の日限が明日だというニュースが、夕刻のラジオから流れた。
東京からの投函らしいということで、石原慎太郎の定例記者会見でのコメントが録音の音声で流された。 「愉快犯だと思う。本当に自殺するのに予告なんかしないよ。 第一、親はどうして動かないのだろう。 私なんか子どもに喧嘩の仕方を教えたよ。」 彼は大衆迎合政治家として、得意の手法を使っている。 警察などを動員して学校はガードするし、周囲に目も行き届く。 確率的には自殺は明日は行われる可能性は低いと読んだ。 その確信の上に立って、きっぱりと自殺を否定してみせる。 いじめは悪いけどいじめられるものにも問題があるという、多数派に受け入れられやすくいつまでも繰り返される俗説をまくし立てる。 出口のないいじめ防止論に比べて、いかにもすっきりしている。 しかし、彼自身が政治家として責任を持って考えるべき本当の問題はこの自殺予告ではなく、予告文自身が「そこから勇気を得た」と述べている、いじめを理由として起こった自殺の連続なのだ。これらは予告ではなく実際に起こった事件であり、教育行政がいかにそのことに対して無責任で無自覚で無知であるかを、それぞれの事件の経過は如実に示している。 彼はそのことを基本的には視野に入れようとしない。 だから、親は何をしているのだなどと言い放つことが出来る。 彼の貧しい想像力では、自殺に追い込まれた子どもたちの親がどれほど苦しみ悲しみ、いじめた子や無力だった学校を責めるよりも何よりもまず自分たちをどれほど深く責めているかを、全く想像もできないのだ。 しかも彼の親としてのいじめ対策論は、これまた驚くほど貧困だ。 「喧嘩の仕方を教えた」というのは、今でもよくある種の男親が言い放つ言葉である。 しかしここにはちょっと考えてみても二つの無知が浮き上がっている。 一つは、言い方から分かるように石原はこの問題で男児しか頭に浮かべていない。 彼に女児が居るかどうか知らないが、カレの男尊女卑論がいかに骨がらみのものかを、この言葉は如実に示している。 彼は女子にいじめがないと考えているのではなく、何かまとまったことを考える時に女子のことは頭に浮かばないのだろう。しかしよく知られているようにいじめ問題は女児でも多いのである。 もう一つは、いじめ問題の基本はいじめる子の問題をどう解決するかなのだということを彼は知らないということである。 強いことだけが正しいと考えたり、相手の気持ちを考えずに自分のことだけを考える子を作らないことが第一なのだ。 そして多くの場合いじめる側にこそ、実は大きなストレスやいじめられた経験のトラウマや大人から刷り込まれたゆがんだ価値観が問題として存在することが多いのだ。 慎太郎の子どもは、彼の言うとおりいじめられたことはなかったとして、本当に一度もいじめる側には立たなかったのだろうか?そのことをこそ彼は検討し明言すべきなのだ。 いつも思うのだけれど、これほど無知で粗暴で思いやりのない政治家を首都の首長として抱えている日本という国はなんなのだろう。 #
by lonehermit
| 2006-11-10 18:18
| 政治社会
たまたま今日の昼に、なにげなくついていたテレビでその再放送を見ました。 これまでのおおよそのあらすじと登場人物の関係のあらましは知っていましたので、何とか筋を追うことができました。 ヒロインのいいなづけが戦争から奇跡的に帰ってきたのだが、戦地で何があったのか喜ぶヒロインに「自分は幸福になどなれないという」ところから今日の話は始まりました。 やがてその事情が分かります。彼は、本隊から見捨てられ孤立し命からがら撤収する小隊にいて、負傷のため連れて行けない戦友を上官の指示に従い見捨てるたのです。 その戦友はふるさとでは姉と二人暮らしで、いつも姉のことをヒロインのいいなづけに話していました。 そして、「死にたくない」とヒロインのいいなづけにもその心情を吐露していました。 戦友の遺品を持って帰った彼は、事情を知ったヒロインのいいなづけに励まされて、その遺品を戦友の姉に届け、両手を突いて許してくださいと言います。 姉は静かに弟の最後の状況を聞きわざわざ訪問してくれた戦友に礼を言いますが、穏やかにしかしきっぱりと、「ゆるしません」といいます。そしてあっとなる戦友に言います。 「許しません。こんな戦争に弟や多くの人を駆り出した人たちも、それを止めることができなかった私自身も貴方も。この戦争を許しては弟の死が無駄になるからです。この戦争が正しいといった人を私は絶対に許しません。」と静かに言います。 ちょうど「美しい日本」とか何とかいう本を出した次期自民党総裁の有力候補が「あの戦争は間違っていた、侵略戦争だった」と曲がりなりにも認めた歴代日本首相の見解を継承すると明言することを拒んだというニュースの直後だっただけに、この台詞には、大変驚きました。 NHKのホームぺージに書かれたドラマのあらすじでは『達彦(福士誠治)は戦争の後遺症を背負っていたが、桜子(宮崎あおい)が彼の味方になることで心は徐々に開かれていく』と書かれた部分がこのシーンに当たります。 しかし、この人気ドラマを見続けている多くの人々がこのシーンをどのような思いで見たのか、聞いてみたい気がしました。 多分もうこのドラマには登場しないかもしれない、この戦死した兵士の姉を演じた女優の美しい横顔が目に焼きつきました。 #
by lonehermit
| 2006-09-09 17:59
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